細胞株の遺伝子改変は、ゲノム編集技術の確立により急速な発展を遂げております。上記技術を用いることで、
特定の遺伝子の破壊や挿入を行うことが出来るようになりました。弊社でもゲノム編集を利用した株化細胞の
遺伝子改変サービスを提供しております。
弊社での株化細胞使用実績
HEK293/A549/U937/YTN16/MDCK/CMT167/MOC2/Jurkat/C1498/THP-1/L929 他
実施例

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株化細胞の準備(約1週間)(以下、株化細胞の改変と受注フロー)
ご依頼者ご要望の株化細胞をご提供いただき、凍結保存してあるバイアルから細胞を増やしCRISPR/Cas9システムによる遺伝子改変作業に供します。ご提供頂いた細胞株はマイコプラズマ検査を行った後、使用させて頂きます。 -
ゲノム編集作業
準備した株化細胞に、CRISPRを使用したゲノム編集を行います。なお、CRISPRの使用につきましては、Broad Institute(Cambridge, MA, USA)より特許使用許諾権を取得しております。-
gRNAの準備(約1-2カ月)
gRNAは、「Optimized CRISPR Design(http://crispr.mit.edu/)」および「CRISPRdirect(http://crispr.dbcls.jp/)」を用い、両ツールのなかの配列で共通して特異性の高い配列を選択します。また、配列情報を確認するためgRNAとなる領域のシークエンス解析を実施致します。 -
gRNAの準備とRNP導入作業(約1ヵ月)
標的遺伝子に対し準備したgRNAとCasタンパクからなるRNPを調整し、4D-NucleofectorTM(LONZA)を用い導入します。RNPを導入し、細胞株の各ウェルごとでの遺伝子改変の有無を確認するために遺伝型解析(PCRスクリーニング)を実施します。 -
限界希釈法によるライン選択(約1-2カ月)
遺伝子改変が確認された細胞株を限界希釈法により単離し、単一細胞から増殖した細胞集団を樹立します。 -
変異細胞株のスクリーニング(約1-2カ月)
限界希釈により選抜した株の細胞の一部を回収してそれから抽出したゲノムDNAを用いPCRスクリーニングによる遺伝型解析を実施し、変異細胞株の候補を選抜した後、シークエンス解析を行い、遺伝子改変細胞株の確定を行います。
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gRNAの準備(約1-2カ月)