MRウレア®に関するQ&A25問を、 『保存・保管』、 『調製』、 『試薬の変化・変色』、 『検体の採取・取扱』、 『結果判定』 のカテゴリ別にご紹介します。
保存・保管
A
室温・遮光で保存した場合、有効期間は製造後24か月です。
A
添付のアルミ袋、または密閉できる容器に乾燥剤とともに保管してください。
A
開封後も製品の使用期限まで使用できます。
調製
A
溶解液が10滴±1滴程度であれば、検査結果に影響はありません。
A
基質試薬チューブに溶解液を約10滴加えると速やかに溶解します。軽く振って色調を均一にしてから使用してください。
試薬の変化・変色
A
基質試薬が赤変しておらず、アメ状に溶けていなければ、多少形が崩れていても使用できる可能性があります。溶解後に黄色の溶液になれば使用可能です。
A
溶解直後は色調が不均一になることがあります。軽く混合して黄色になれば使用可能です。混合後も赤色のままの場合は使用できません。
A
高温多湿で保管した場合や、揮発性のアルカリ性物質に曝露された場合に赤変することがあります。
検体の採取・取扱
A
1検体でも検査は可能ですが、本検査は点検査であるため、胃幽門前庭部と胃体上部の2か所から検体を採取することを推奨します。
A
感染の有無を判定する場合は、2か所の検体を1本のチューブに入れて検査してください。感染部位を確認したい場合は、それぞれ別のチューブで検査してください。
A
生検鉗子からピンセットや爪楊枝などで検体を取り出して接種してください。鉗子が基質液に触れても検査には影響しません。
A
基質液には尿素が含まれるため、基質液に触れた鉗子を体内へ戻すことは避けてください。検体はピンセットや爪楊枝などで取り出して接種してください。
A
使用した検体は病理検査には使用できません。病理検査用には新たに検体を採取するか、採取時に検体を分けて使用してください。
A
検体は採取後できるだけ速やかに検査してください。保存する場合は30分以内を目安としてください。
A
少量(全血0.5 μL以下)の血液は検査結果に影響しません。検体に付着した血液は軽くぬぐってから使用すると、色調変化を観察しやすくなります。
A
「ぬぐう」とは、ろ紙などに軽く触れさせて血液や炭酸水素ナトリウム水溶液を除去する操作です。
A
他施設では、ろ紙ごとチューブに入れて検査を実施している例がありますが、影響があったとの報告は受けていません。
結果判定
A
基質試薬を溶解後、軽く混合した直後の黄色を基準とし、検体接種後にピンク色へ変化した時点で陽性と判定してください。
A
検体接種直後から色調が変わらない場合や、2時間経過後、オレンジ色でほとんど変化がない場合は陰性です。ピンク色は、検体接種前の黄色から色調変化していれば陽性と判定してください。
A
軽く混合して色調を均一にした後、しばらく観察してください。全体の色調変化が認められなければ陰性です。
A
2時間経過時点で陽性と判定できなければ陰性と判定してください。
A
西川らは、培養陽性検体において、75%が10分以内、84%が30分以内にMRウレア陽性となり、60分では100%が陽性となったと報告している。また、同報告では、尿素呼気試験(UBT)を基準とした検体の98.7%が、60分以内にMRウレア陽性となったとしている。(西川恵子ほか:改良型迅速ウレアーゼテストであるMRウレアの有用性についての検討-CLOテストとの比較-)
A
判定は、検体を入れてチューブを軽く振った直後に均一となった色からの変化の有無で判断してください。感染の有無を判定する場合は、1本のチューブに2か所(推奨)の検体を入れて検査してください。いずれかの検体にH. pyloriが存在すれば、ウレアーゼ反応により色調が変化します。ただし、感染部位ごとに確認したい場合は、それぞれ別のチューブで検査してください。
A
2時間を待つ必要はありません。2時間以内に赤色へ変化した時点で陽性と判定してください。
A
判定は2時間以内に行ってください。2時間を超えると、H. pylori以外のウレアーゼ産生菌や温度の影響による尿素分解で色調が変化することがあります。